社内に「人を大切にする」という考えが浸透している
――― 若田さんの研究の具体的な内容や、なぜその研究に取り組もうと思ったのかというきっかけを教えてください。
若田様:
社会保険労務士として企業に関わらせていただくことを通して、法律や制度が変わるだけでは、企業の活性化、つまり労働者が生き生きと働くことにはつながらないのではないか、ということを感じるようになりました。
どれだけしっかりした人事制度を取り入れても、うまく稼働しないということはよく聞く話です。何が欠けているのだろうか、と考えていた時に、制度や仕組みが作り上げられる土台として、人間同士が尊重し合う風土が醸成されることが必要なのではないかと思いました。
そのような「風土」が出来上がるような人事労務の仕組みを見出し、理論化できないか、ということが研究の出発点でした。
そこで、事例としてとりあげさせていただく企業を探していたのですが、ユニティさんは、まさにその「風土」を作られながら、改善に取り組まれたことを知り、事例研究として取り上げさせていただくことをお願いしました。
――― 当社に対する最初の印象を教えてください。
若田様:
まずは、「なんて、気持ちの良い雰囲気の会社だろう」と思いました。対応してくださる社員さんのご対応がマニュアル通りというものではなく、なんだか楽しそうで、あたたかく迎えてくださっている印象でした。
今まで、数百件の企業を見てきましたが、このように心地よい印象を与えてくださる企業というのは、多くないです。