施設利用者の方に「人の警備」で安心感をもってもらいたい。
――― 今では、大きなビルが立ち並ぶ渋谷駅前ですが、1961年のビル竣工当時、街の風景はどのような感じだったのでしょうか。
飯島専務:
当時の渋谷には高い建物がなくて、広い野原のようだったそうです。
この辺りでは、私たちのビルが最初の9階建てビルでした。地元の要望もあり、祖父が複合型の店舗ビルにしたと聞いています。
――― 50年以上もの長い間、ビルの賃貸管理をされてきて、大変なことや大事にされていることはありますか。
佐々木部長:
どんな小さなことであっても、事前にトラブルを見つけることでしょうか。
例えば、汚水槽が壊れてしまうと、汚水をポンプアップして建物外に排出することができなくなってしまうんです。
そうなってしまうと大変なので、必ずチェックをするようにしています。
――― 施設管理の面では、さまざまな業者さんとのお付き合いがあると思いますが、弊社に警備をご依頼されるきっかけはなんだったのでしょうか。
飯島専務:
当社の取引銀行の元担当者からご紹介いただいたことがきっかけです。
その方が銀行を退職された後に来社されて、その時に情報交換をしていたら、話の流れでユニティさんをご紹介いただいたんです。
まずは軽い気持ちで、見積をとってみたのが始まりでした。
当時は別の警備会社さんと契約していたのですが、いざ見積をとってみたら、当時頼んでいた警備会社さんよりも料金の面でメリットがあったので、詳しく話を聞いてみることにしたんです。
最初は料金の面のインパクトが大きかったのですが、詳細打ち合わせに来てくれた担当者の方がとても丁寧に対応してくれたこともあり、2006年10月1日から正式に契約をすることになりました。
――― 以前は、別の警備会社へ警備を委託されていたとのことですが、そもそも外部に警備を依頼するようになったのはどのような理由からですか。
飯島専務:
昔は自社の社員で警備をしていたのですが、警備業法に基づく研修の必要性や人員の面などで、自社でやっていくのが時代的にも難しくなっていきました。
そこで、アウトソーシングということで警備を外部委託したのが始まりです。
――― 渋谷駅前の繁華街にあるということで、安心・安全を守る上でのご苦労はありますか。
飯島専務:
ビル内には、24時間やっているテナントがありますので、24時間出入りができるような形になっています。
そうなると、やっぱり常に人の警備があると安心感がありますよね。
このビルに入っている飲食店は、夕方から人の出入りが多くなってきますので、逆に私達が退社した後の方がビルの人の流れが増えるんですね。
テナントさんで生じたトラブルですとか、クレームの第一報を受けやすくなりますので、夜間を見守る警備が必要になります。
警備員さんに常駐してもらうことで、テナント様を含め、施設利用者の方に安心感を与えることができたらと思っています。
――― 発展し変化していく渋谷という街で、長くビルを管理し続けてこられた秘訣があれば教えてください。
飯島専務:
やっぱりテナントさんとの信頼関係がないと長く入居いただけないですね。
テナントさんとのコミュニケーション、現場の警備員さんとのコミュニケーション、業者さんとのコミュニケーション、社内のコミュニケーションなど、そういった人とのつながりを大事にしてきたというところが秘訣だと思いますね。
テナントリーシングでは、今は借り手側の方が色々な情報を持ってますし、建物に求めるニーズも高くなっています。
こちら側も時代に合わせて改修していかないと、内見すらしてもらえなかったりします。
今は、立地だけではなかなか難しく、立地+αというところが求められていますね。
――― 私たちも御社の付加価値という部分で、今後もご協力できればと思っています。